今も猫の飼育放棄や虐待、多頭飼育崩壊などが後を絶たないというのが現実です。
飼い主のいなくなった猫達はどうなってしまうのでしょうか?
殺処分される子の半数以上が生まれたばかりの乳飲み子なんて、何のために生まれて来たのかと心が痛みますよね。
「そんな猫達を助けたい!」「不幸な猫を減らしたい」と思う愛猫家も多いのではないでしょうか。
そこで今回は罪もない猫達の命を守る保護猫ボランティアの活動内容や参加方法などを解説していますので、是非参考にしてくださいね。
保護猫ボランティアとは

保護猫ボランティアとは、飼い主がいなくなった猫や野良猫などを動物愛護センターや保護猫団体が保護し、猫の里親が見つかるまでのお世話や譲渡会のお手伝いなどを無償でしてくれる活動や人の事を指します。
保護猫ボランティアは、ほとんど保護施設や保護団体で人手が足りておらず随時募集をしているのが現状です。
保護猫ボランティアの種類と活動内容

保護猫ボランティアの種類は各施設や団体によって多少異なりますが、基本となる種類は以下の通りです。
- イベントボランティア
- 一時預かりボランティア
- お掃除(通い)ボランティア
- 車(お届け・通院)ボランティア
- 猫カフェボランティア
上記以外の雑用もありますので、手助けしたいという方はボランティア登録をしておくと良いでしょう。
それでは種類と活動内容など詳しく見て行きましょう。
一時預かりボランティア
保護猫ボランティアで一番需要が多いのが一時預かりボランティアです。
保護してから里親募集が出来るまでの期間、自宅で預かってお世話をしますので環境や預かり猫によってはケージや隔離部屋が必要となるため無理のない物を選ぶと良いでしょう。
乳飲み子(ミルク)ボランティア
乳飲み子(ミルク)ボランティアとは、生まれてすぐや離乳時期までの幼猫を預かるボランティアです。
乳飲み子(ミルク)ボランティアは一番人手が足りておらず、一刻も争う状態の子も多く2~3時間置きの授乳が必要となります。
専業主婦や自営業なのでいつも家にいられる方で睡眠不足も厭わないという方に向いています。
子猫(離乳期)ボランティア
子猫(離乳期)ボランティアとは、離乳期~里親募集ができる2ヶ月半頃までの子猫を預かるボランティアです。
猫が一番可愛い時期であると同様に一番体調不良が多い時期とも言えます。
すぐに通院できる体制や、やんちゃな子猫に部屋を荒らされてもいいという方に向いています。
成猫ボランティア
成猫ボランティアとは、1歳以上の大人の猫を預かるボランティアで人慣れしていない猫も多いため注意が必要です。
一番気を付けたいのは先住猫がいる場合で、相性の問題や感染症などの予防のためにも最初はケージに入れるか、隔離部屋で過ごしてもらう必要や、根気よく慣らして行くのが苦じゃないよという方に向いています。
お掃除(通い)ボランティア
お掃除(通い)ボランティアとは、施設やシェルターのお掃除や餌やりをするボランティアで、朝夕2回の所が多いため都合に合わせて活動が行えます。
猫は預かれないけど掃除やお世話に時間がとれるという方に向いています。
イベントボランティア
イベントボランティアとは、チャリティーイベントや譲渡会などのお手伝いをするボランティアです。
物販やイベントの準備・後処理、搬入出の車出しや参加猫の送迎など多種多様の人手が必要となりますので都合が合えば出来るという方に向いています。
車(お届け・通院)ボランティア
車(お届け・通院)ボランティアとは、譲渡先へのお届けや保護猫の通院などをしてくれるボランティアです。
その他の雑用などでどうしても車が必要な機会も多いため、車をお持ちの方に向いています。
猫カフェボランティア
猫カフェボランティアとは、猫カフェを運営している保護団体のカフェ業務をお手伝いするボランティアです。
接客に慣れている方や人と話す事が好きだったり、立ちっぱなしでも大丈夫って方に向いています。
保護猫ボランティアの募集と参加方法

保護猫ボランティアの募集場所については以下の通りです。
- 保護猫団体からの募集
- 行政施設からの募集
- 動物福祉団体からの募集
- 保護猫活動をしている個人からの募集
最近では悪質な保護団体や詐欺業者なども存在していますので、必ずサイトや電話などで確認するようにしましょう。
それでは保護猫ボランティアの募集場所や参加方法を見て行きましょう。
行政施設からの募集
行政施設からの募集は、各自治体のHPや動物愛護センターの公式サイトで募集の種類や有無を確認しましょう。
参加方法は申込フォームや申請書の郵送が多いため、不明な点は電話で問い合わせも可能です。
動物福祉団体からの募集
動物福祉団体からの募集は、動物福祉団体の公式サイトで募集の種類や有無を確認しましょう。
参加方法は電話やメールでの申し込みが多いようです。
また動物福祉団体では「高齢猫の看取りボランティア」を募集している場合があるため身寄りのない猫を「看取る」という大切な役割もある事を知っておきましょう。
保護猫団体からの募集
保護猫団体からの募集は、保護猫団体の公式サイトやSNS等で幅広く行われている事が多いので確認も容易です。
参加方法は電話で申し込み方法を確認し、保護施設に出向いて申込をするが一般的なので相談も出来て安心です。
保護猫活動をしている個人からの募集
保護猫活動をしている個人からの募集は、HPやブログ、SNS等による呼びかけが多いので確認してみましょう。
個人の場合にも悪質な保護活動をしている方もいるため、事前に情報を集めるなどして見極る事も重要です。
保護猫ボランティアのよくある質問

ここでは保護猫ボランティアについてのよくある質問をまとめてみました。
質問の内容は以下の通りです。
- 保護猫ボランティアに資格は必要ですか?
- 保護猫ボランティアの報酬はありますか?
- 保護猫ボランティアに最低限必要なものは?
各保護施設や団体によって内容は異なりますので、あくまで一般的な答えとして捉えてくださいね。
保護猫ボランティアに資格は必要ですか?
保護猫ボランティアをするにあたって資格は必要ではありません。
活動内容によって異なりますが、預かりボランティアなど直接猫のお世話をする場合で飼育経験がない方は猫の習性や病気など学んでおくと悩みも少なく役に立つでしょう。
保護猫ボランティアの報酬はありますか?
保護猫ボランティアは無償で行う活動であり、報酬は一切ありません。
報酬が発生するお仕事の募集はあるかもしれませんが、その場合はボランティアとは言いません。
保護猫ボランティアに最低限必要なものは?
保護猫ボランティアに最低限必要なものは、ボランティアの種類によって異なります。
特預かりボランティアをお考えの方は、最低限必要なのはケージ(2段以上のもの)、猫トイレ、食器、爪とぎなどです。
その他は保護施設や団体によっても違いますので、予め確認しておくと良いでしょう。
おすすめの猫用ケージ
猫の適正な飼養管理について環境省では以下のように定めていますので、参考にすると良いでしょう。
■運動スペース分離型飼養等(ケージ飼育等)を行う際のケージ等の基準
<寝床や休息場所となるケージ>
・犬:タテ(体長の2倍以上)×ヨコ(体長の1.5倍以上)×高さ(体高の2倍以上)
・猫:タテ(体長の2倍以上)×ヨコ(体長の1.5倍以上)×高さ(体高の3倍以上)、
1つ以上の棚を設け2段以上の構造とする。
・複数飼養する場合:各個体に対する上記の広さの合計面積と最も体高が高い個体に対する上記の高さを確保。<運動スペース>
・下記の一体型飼養等と同一以上の広さを有する面積を確保し、常時運動に利用可能な状態で維持管理する。
こちらで紹介するケージは、ケージ内に引出式トイレが収まっていて掃除も簡単、右下は収納ボックスとなっているのでお手入れ用品もまとめておけるのでスペースの有効活用もできる便利でおすすめのケージです。

まとめ
今回は保護猫ボランティアの活動内容や参加方法についてまとめてみました。
保護猫ボランティアを始めるキッカケは様々ですが、やはり多いのはペットロスや飼いたくても飼えないという方が多いようです。
猫を好きな方なら猫に恩返しをしたいと思われる方がほとんどだと思います。
1匹でも多く不幸な猫を失くすためにも、保護猫ボランティアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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